前立腺がんを改善したい人のための情報サイト
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こちらのページでは、前立腺がん末期に見られる骨転移について解説します。
前立腺がんはその名前のとおり、がん細胞が前立腺に存在している病気ですが、放置して症状が進行すると、がん細胞が血液を通じて体の他の部位に転移する性質があります。
特に骨に転移する「骨転移」あるいは「転移性骨腫瘍」は、がん患者に多く見られる症状で、骨の腫瘍が神経を圧迫して痛みを生じさせたり、骨の組織が弱くなって骨折しやすくなったり、骨の周りに走っている神経の働きを阻害する神経障害が発生したりします。
前立腺がんの骨転移は「溶骨型」「造骨型」「混合型」という3つのタイプに分けられますので、それぞれ概要や特徴を見ていきましょう。
骨の組織が溶けて柔らかくなってしまうタイプです。骨の強度が低下して、骨折や麻痺などの症状が多く現れます。
特に足の骨や骨盤、脊椎など、人体を支える骨にがん細胞が転移した場合、立つ・歩く・座るという、日常生活の動作が困難になることも考えられます。
前立腺がんでよく見られる骨転移の症状が造骨型です。骨が溶けるような症状が見られる溶骨型とは逆に、骨が硬くなってしまう症状です。
そのため、溶骨型の骨転移と比較すると骨折のリスクは低くなりますが、痛みや麻痺などの症状が現れます。
その名前のとおり、溶骨型と造骨型が同時に発生する症状です。骨転移というのは溶骨型、造骨型のどちらか片一方のみが発生することは稀。多くの場合、両方の骨転移が起きていて、前立腺がんの場合は造骨型の症状が多く見られるということです。
骨転移をしているかどうかは、レントゲンをはじめ、CT検査やMRI検査、骨シンチグラフィーで診断できます。
骨転移が認められた場合は、ホルモンを投与したり、ゾレドロン酸・デノスマブといった骨の組織を強化する薬、鎮痛剤を投与する薬物治療が行われ、症状が進行していれば手術で病巣を取り除きます。
参照元:がんの骨転移の診断と対処をわかりやすく説明します – こまごめコラム