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原因

こちらのページでは精液が赤くなる病気について解説しています。

精液が赤くなる時に可能性のある病気

  • 精子輸送路(精巣・精巣上体・精管・精のう・前立腺)の腫瘍
  • のう胞
  • 結石

精液が赤い原因

精液が赤くなるのは、精巣・精巣上体・精管・精のう・前立腺といった精子を輸送する器官のどこかが損傷を受け、出血していることが原因です。

特に高年期の場合、精液が血で赤くなっている場合は前立腺がんの危険性もあります。

前立腺で出血すると、精液に血が混じって赤くなってしまうのです。特に痛みや、頻尿、残尿感など、排尿に関する自覚症状があった場合はすぐに病院に相談しましょう。

ただし、前立腺がん患者でも、精液が赤くなるというのは稀なケースです。精液が赤くなったからといって、必ずしも前立腺がんだというわけではありません。

何らかの外傷で出血していることが大多数です。

のう胞や結石ができて尿道が傷つくというケースや、射精時のいきみで出血するケースもあります。

特に血が固まりにくい血液凝固異常や、血管がもろくなっているために、出血することもあります。

精液が赤いときの検査方法と治療法

まずは泌尿器科で精巣などの外陰部診察、前立腺や精嚢に異常がないか直腸診検査で調べます。また、血尿が見られる場合は、膀胱や腎臓に異常があることも考えられるので、超音波検査で調べます。

前立腺がんの疑いがある場合はPSA検査を行いますが、先程もご説明したように、出血から前立腺がんが見つかることはあまりありません。

もし、炎症が見つかった場合は抗生物質や抗炎症薬などを投与して治療を進めます。特に異常がない場合は、経過観察のみというケースもあります。

外傷が治ったとしても、精嚢に古い血液が滞留している場合があるので、1~2ヶ月は赤い精液が出る場合もありません。

殆どは外傷による出血が原因ですが、それでも前立腺がんの可能性は0ではありませんので、精液が赤くなったらまず病院に相談してください。

参照元:日本泌尿器科学会:精液が赤くなった