前立腺がんを改善したい人のための情報サイト
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こちらのページでは頻尿の対策方法を4つご紹介します。
頻尿を防ぐには、普段の生活を見直すことも大切です。特に以下の4つのことを心がけてください。
失敗できない会議や、面接、あるいはプレゼンテーションなど人前で話す前にはおしっこに行きたくなりませんか?
緊張やストレスを感じると脳からおしっこを出すための司令が正常に出なくなることで、トイレに行く回数が近くなることがあります。
まずは、緊張やストレスを緩和し、リラックスしましょう。
細菌が尿道に入り込んで炎症をおこすことで、頻尿になりやすくなります。
性器を常に清潔な状態に保ちましょう。特に、性交渉で感染するクラミジアなども頻尿の原因となります。エイズや性病を防ぐためにも、性交渉をするときにはコンドームを装着するなど、自衛に努めましょう。
特におしっこがしたくて夜中に目覚めるという方は、なるべく就寝前にコーヒーやお酒など利尿作用がある飲み物を控えましょう。
また、カフェインやアルコールは眠りが浅くなる原因にもなります。
最初にご説明した「緊張やストレスを緩和する」とも関連しますが、外出先でトイレの場所がわからないことがストレスとなってトイレが近くなることもあります。
「トイレに行きたいけどトイレが見当たらない」。探しているうちに余計トイレに行きたくなったという経験はありませんか?
トイレの場所がわかっていれば、「いつでもトイレに行ける」という安心感が生まれることで、尿意が正常になります。
あまりにも症状がひどい場合や、以上のような対策をとっても、頻尿が改善されない場合は注意が必要です。前立腺がんなどの別の病気の可能性も考えられます。
「一時的なもの」「いつかは治る」とは思い込まず、病院に相談してみましょう。
前立腺がん以外で頻尿を引き起こす病気として過活動膀胱があげられます。ここでは、尿が近くなる症状「過活動膀胱」について詳しく解説。原因や患者数、頻尿対策などもまとめています。
過活動膀胱とは、いわゆる尿をためる膀胱が勝手に収縮を起こすことで頻尿をまねく病気のことです。
通常、膀胱にためられる尿量は300~500ml。膀胱に尿が溜まると、神経を介して脳へ信号が送信され、これにより尿意を覚えます。排尿の準備ができると脳から指令が出て尿を排泄するのです。
しかし過活動膀胱になると、膀胱の周りにある排尿筋がどのくらい溜まっているのか関係なく収縮。排尿筋の誤作動よって急に尿意を催し、頻繁に排尿するようになってしまいます。
トイレに行く回数が増える、急に我慢できないほどの尿意を感じる、我慢できずに尿を漏らしてしまうなどの排尿トラブルはこうして発生しているのです。この過活動膀胱は高齢者に多い病気だと思われていますが、近年では若い方でも見られるようになりました。また、年齢を重ねるにつれ過活動膀胱の症状が出る男性の割合も増えている傾向にあることも分かっています。
過活動膀胱を発症してしまうのには、2つの代表的なパターンがあります。
脳と膀胱を繋いでいる神経に何らかの障害が起きて頻尿になってしまう過活動膀胱です。神経に障害が起こる原因には、以下のようなことが考えられます。
膀胱と脳とのやり取りを行なう神経が正常に働かないために、尿の量や頻度に関係なく排尿が促されてしまいます。
神経が原因ではなく、前立腺肥大やその他の疾患によって起こる過活動膀胱の症状です。疾患により排尿しにくくなるのですが、膀胱が尿を出そうとがんばります。こうした負担が日々繰り返されることで、膀胱を動かす筋肉がうまく働かなくなり、ちょっとした尿量でも排泄しようとしてしまうのです。
主な2パターン以外にも、過活動膀胱になってしまう原因があります。
女性の頻尿に多い原因ですが、男性でも当てはまります。骨盤底筋は、膀胱の入り口を締めたり開いたりするときに使われる筋肉。ホースの口を閉じたり開いたりするように使われます。口を抑える力が弱くなれば、膀胱に多くの尿をためておくことができず、頻尿になってしまうのです。
原因が特定できないケースもあります。加齢や過度なストレスなどが原因で起こる過活動膀胱です。実は、一番多いのがこの明確な原因のないもの。さまざまな要因がからみあっているとされています。
近年の調査で、男女40歳以上の方の12.4%、人数で換算すると8人に1人が過活動膀胱の症状である頻尿や尿意切迫感があると答えたことが分かっています。
また、年齢が上がるにつれて患者数は増加傾向にあり、80歳以上の場合35%以上が過活動膀胱の症状を持っていることが分かりました。これにより、過活動膀胱による国内患者数は800万人以上にものぼると推定されています。なかには尿意を我慢できず、尿漏れを起こしてしまう方も少なくありません。
このアンケートでは、頻尿の値を1日8回以上、尿意切迫感は週1回以上としています。最近トイレが近いなと感じている方は、回数や切迫感をチェックしてみましょう。自分の尿意の傾向が掴めると、予防しやすくなったり医師に相談しやすくなったりします。
参照元:排尿トラブル改善.com 「過活動膀胱(OAB)の症状・原因と治療法」
過活動膀胱は、尿意切迫感・頻尿・切迫性尿失禁の3つの症状からなります。
これらの症状のうち、切迫感が日常的にあり頻尿である・ときに漏らしてしまうという方は、過活動膀胱であるといえるでしょう。
過活動膀胱になると、自分の意思とは関係なく膀胱が拡張・収縮してしまいます。そのため、尿が膀胱に残っているのに排泄されないケースも。尿が膀胱に残り続けてしまうと、腎臓へ逆流することがあります。すると、腎機能の低下をまねくおそれがあるため、しっかり出し切ることが大切です。 しっかりと尿を出し切るには、座って排尿するのがおすすめです。腹圧が膀胱にかかるので、排泄しやすくなります。
参照元:(PDF)医薬品医療機器総合機構「『過活動膀胱治療薬の臨床評価方法に関するガイドライン』について」
個人で行なえる過活動膀胱の対策はいくつかあります。
水分の摂取量と排尿量を時間も合わせて記録します。3~4日ほど日誌をつければ、自分の摂取水分量と尿量を把握できるでしょう。頻尿かと思っていたら水分の摂りすぎだったという結果が出るかもしれません。
1日2リットル以上の尿が出ている場合は、水分の摂りすぎが考えられます。逆に、1リットルより少ないと水分不足です。尿量は軽量カップを使いなるべく正確に計りたいところですが、難しい場合は色で判断してもいいでしょう。
うっすらと黄色い色であれば、ちょうど良い尿量です。透明の場合は、水分の摂りすぎが考えられ、反対に色が濃いのは水分不足と言えるでしょう。 尿の色が濁っていたり血が混じっていたりしたら、膀胱や尿道の異常が考えられます。なるべく早く医療機関で検査しましょう。
歩いたり走ったりが難しい場合は、手足をなるべく動かすようにして筋力アップを図りましょう。手足を動かすだけでも、神経伝達がスムーズになり膀胱の機能の正常化が望めます。特に、運動機能に障害を持っている方は筋力を鍛えることで排尿がスムーズになり、過活動膀胱の症状が改善することが多いようです。