原因

男性の場合、尿が出にくい・出ないという自覚症状にはさまざまな病気が原因として考えられます。

尿が出にくい・出ない症状の可能性のある病気とは？

排尿障害は具体的には以下のような病気が原因として考えられます。

もっとも危険なのは前立腺がんです。がん細胞により前立腺の細胞が異常に増殖し、尿道を圧迫するため尿が出にくい・出ないという自覚症状が現れます。

放置しておくとやがて近くのリンパ節や骨、そして肺や肝臓など他の部位にも転移し、命に関わる危険性があります。

ただし、早期に治療すれば命を落とすリスクも低く抑えることが可能。前立腺がんを早めに発見し、完治された方もたくさんいらっしゃいます。

前立腺肥大症は前立腺の細胞が増殖することで排尿障害が起こるのは前立腺がんと同様ですが、がん細胞が原因ではないので命に関わる危険性は低いです。

しかし、前立腺肥大症と前立腺がんは合併して起こることもありますので、前立腺肥大の治療をしていてがんが見つかるということもあります。

尿道狭窄とは尿道の外傷や炎症など何らかの原因で尿道が狭くなっている病気です。

神経因性膀胱は排尿をうながす神経の異常によって起こる病気です。通常、膀胱に尿がたまると脳から尿を出すために、膀胱を収縮させる筋肉や尿度を締める筋肉などが働きますが、その司令がうまく伝達されなくなることで尿が出にくくなったり、出なくなったりします。

尿が出にくい・出ないという自覚症状があったら、早めに病院に行きましょう。特に恐ろしいのは前立腺がんです。放置していれば転移して命を落とす危険性もあります。

下半身のことなので、なかなか勇気が必要ですが、実は「おしっこが出にくい・出ない」という症状には恐ろしい病気が隠れていることを念頭に置いておいてください。

また、前立腺がんにならないように予防を心がけることも重要。普段の生活から前立腺がんを予防する方法もご紹介していますので、ぜひ御覧ください。