前立腺がんを改善したい人のための情報サイト
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こちらのページでは、前立腺がんを予防する上で、健康食品やサプリメントの有効性をまとめました。
がんに対する免疫力を上げることは、有利に働く場合があります。
たとえば、体内にがん細胞があったとしても、免疫力があればがん細胞をやっつけることができます。しかし、がん細胞が増殖するスピードのほうが早ければ、前立腺がんが発症してしまうのです。
免疫力を高める方法を取り入れることとして、手軽に利用できるサプリメントを摂取する方法もあります。
実際にがん患者さんの中でも、多くの方がサプリメントを使って免疫力を高めようと努力されています。
確かに、サプリメントの成分が免疫力を向上させて、がんを改善するサポートにはなり得るかと思いますが、サプリメントは薬ではありませんので、サプリメントを飲んだからといって必ずしもがんが治るわけではありません。
また、前立腺がんを完璧に予防できるという保証もされていないのです。
「これを飲めばがんが治る」「これさえ飲んでおけばがんにならない」という過信はできないのです。
サプリメントや健康食品はあくまで、「栄養素を補給する」という役割であることを念頭に置いておきましょう。
ただし、サプリメントで栄養素を補給して免疫力を向上させることで、前立腺がんの改善や予防をサポートする効果は期待できます。
人間が生きていくために必要なビタミンやミネラル、食物繊維などが含まれる「ベースサプリメント」と、アガリクスやシイタケ菌糸体など、摂取量や摂取方法、医薬品の飲み合わせなどに注意する必要があるけど、特定の機能性がある「オプショナルサプリメント」の2つに分けられます。
免疫力を高めて、治療や予防に有利に働かせるためには、この2つを上手く組み合わせて摂取すると良いかと思います。
このサイトではサプリメントに用いられている、前立腺がんに効果が期待できる成分の説明をしています。
大豆や豆腐・油揚げなどの大豆製品に多く含まれている成分。女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをし、美肌作りや女性に多い骨粗しょう症の防止などに繋がる、女性がとくに摂取しておきたい栄養素のひとつです。
前立腺がんのリスクを下げる効果も期待できるため、男性も積極的に取っておきたいもの。欧米人と比べて日本人の膀胱の伸縮性・自浄作用に影響を与え、加齢とともに減少する栄養素です。
1日の摂取量は40~50mgが理想とされています。必要以上に摂取したぶんは体外に排出されるだけなので大きな影響はありません。ただ日本人の平均摂取量は半分にも満たない18mg程度とされています。
豆腐や納豆など、普段の食生活に取り入れやすい和食に多く含まれているので、意識的に摂取するのが良いでしょう。
しかし忙しい毎日では、外食やファーストフードなど欧米化した食事に偏りがち。食生活の改善が難しい場合は、手軽に摂取できるサプリの力を借りてみてはいかがでしょうか。
女性ホルモンと似た働きをするイソフラボンを男性が摂取した場合、ホルモン値に変動が見られたとする臨床データが多数あります。発がんリスクを下げるだけでなく、コレステロール値を安定させる効果も期待できる成分。生活習慣病の予防にも働きかけることが期待できます。
国立がん研究センターでは、1991年と1993年に、1万4,000人分の血液を調査し、13年かけて追跡調査を実施。その間、201人に前立腺がんが確認されました。
研修センターでは、がんになったグループとそれ以外のグループにわけて、血中イソフラボン濃度を測定。数値ごとに4つのグループにわけて、前立腺がんリスクにどれだけ差があるのか確認しました。
イソフラボン濃度が最も高いグループは、1番低いグループと比べて前立腺がんになった患者が少なく、リスクは0.66倍に収まる結果に。
なかでも、前立腺がんの内、腫瘍がまだ小さい限局がんのリスクをより下げることがわかっており、初期の前立腺がんへの効果が期待できます。
日本人の前立腺がんが少ない理由を探るために行われた、ハワイの日系米国人を対象に行った疫学調査では、「大豆製品の摂取が前立腺がんのリスクを下げている」という可能性が示唆されました。
調査対象となった日系米国人8000人の内、前立腺がんの罹患率が最も低いグループがよく食べていたのが豆腐。前立腺がんリスクの高いフィンランドの男性と比較すると、血中大豆イソフラボン量は最大110倍もの高い数値でした。
ハーブ成分のひとつであるノコギリヤシ。北アメリカ東部の海岸地帯で育つ、オリーブほどの大きな実です。ノコギリ状の葉の形が印象的なため、名前の由来となりました。
アメリカ先住民の間では、「男性特有の症状を改善する」と考えられてきた自然素材で、古くから治療目的で使われてきた歴史があります。現在では世界各国でノコギリヤシのエキスが治療目的で使用されています。
前立腺肥大症の予防・改善効果があることで知られている成分ですが、AGA(男性の薄毛)の治療薬として用いられることも。有効性・効果についてはイギリスやフランス、ドイツなど多くの国で研究が進められています。
ホルモンバランスへの働きかけが期待される一方、アレルギー症状や吐き気・腹痛などの消化器症状、めまいなどの副作用も報告されているノコギリヤシ。日本では医薬品ではなくサプリメントの位置づけなので、国内での具体的な研修はあまり進んでいない状況です。
参照元:多目的コホート研究(JPHC Study):国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ
古くから民間療法で用いられているノコギリヤシ。前立腺肥大や前立腺がんなどでは、尿路をジャマするように結節が時間をかけて形成されます。植物療法は軽度の尿路症状への治療薬として用いられることが多く、ノコギリヤシもその一種として西洋諸国を中心に使用が増加。
ノコギリヤシの液化エキス剤は前立腺肥大の治療薬としても用いられていますが、効果について、科学的根拠は定かではないようです。ここではノコギリヤシに関するいくつかの試験結果を簡単にまとめました。
小規模な試験では、ノコギリヤシが前立腺がん治療に効果があるとの報告もありますが、多くの研修では「症状の改善は認められない」とされています。
2011年にNCCIHが高齢の男性369人を対象に行った試験では、ノコギリヤシ抽出物を3倍の量にあたる320g投与して、泌尿科症状にどのような影響を与えるのか観察しました。結果、改善は見られず、「プラセボと同程度の効果しかない」と結論付けられています。
中等度~重度の前立腺がん患者への効果の有無を調査した試験もあります。対象となったのは225人の男性。320mgのノコギリヤシを摂取するグループとプラセボを摂取するグループで比較したところ、1年間摂取してもノコギリヤシの有効性は認められませんでした。
参照元:ノコギリヤシ:「統合医療」情報発信サイト 厚生労働省 「統合医療」に係る情報発信等推進事業
前立腺がんとその他がん対策に用いられる成分を確認