前立腺がんを改善したい人のための情報サイト
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お酒はがんのリスクを高めると言われています。飲酒とがん、どんな関係があるのか、がんのリスクを下げる飲酒方法はあるのか、見てみましょう。
お酒には炎症を発生させるアセトアルデヒドが含まれています。また、発がん物質が体内に吸収されやすくする働きや、薬物代謝酵素、免疫力の低下など、さまざまな影響を及ぼします。
ビールや日本酒といったお酒の種類よりも、アルコールの量ががんと関係していて、特に胃、肺、肝臓、乳房のがんリスクを確実に上げるとされているくらいです。もちろん、このサイトのテーマになっている前立腺がんの発症率にも影響を及ぼします。
過度な飲酒は体に毒です。国立がん研究センターの調べによると、過度な飲酒は飲酒関連がん(口唇がん、口腔がん、咽頭がん、肝がん、食道がん、喉頭がんなど)の発症リスクを高めることが明らかになっています。将来がんになるのを防ぐためにも、がんに影響をおよぼす飲酒量を知っておきましょう。
次の項目では、多目的コホート(※)の研究報告の内容を抜粋して、飲酒とがん発生率の関係性をわかりやすく解説しています。
国立がん研究センターが病気にかかりやすい生活習慣を明らかにする目的で、全国各地の住民を対象に実施している10年以上の長期追跡研究のこと
国立がん研究センターは1990年から2001年にわたって、がん罹患に影響をおよぼす飲酒レベルを調べる研究を行いました。研究の対象となったのは次の条件を満たす日本人の男女73,281人です。
【対象者の条件】
研究者らは、飲酒とがん発生の関係性を詳しく調べるために、対象者らを6タイプの飲酒レベルに分類。飲酒レベル「時々飲む」の数値を基準(0%)として、飲酒レベルごとにがん発生率・死亡率を算出しています。
1日あたりの飲酒レベル | 男性 | 女性 | ||
罹患率 | 死亡率 | 罹患率 | 死亡率 | |
飲まない | 10% | 10% | -6% | 8% |
日本酒1合未満 (1~149g/週) |
18% | 6% | -20% | -21% |
日本酒1~2合 (150~299g/週) |
17% | -8% | -32% | -46% |
日本酒2~3合 (300~499g/週) |
43% | 33% | -27% | 27% |
日本酒3合以上 (450g以上/週) |
61% | 58% | -32% | -32% |
※()内の数値は日本酒をエタノールに換算した数値です
この調査によって、男性は1日あたり2合以上の飲酒でがん罹患率・死亡率が高まる可能性があると示唆されました。残念ながら、女性は数値に大きなバラつきがあったため、飲酒量とがん発生の関係性は確認できませんでした。
男性は、2合以上の飲酒と喫煙の相互作用によって飲酒関連のがん発生率が上がることも明らかになっています。
1日あたりの飲酒レベル | 飲酒関連がん発生率(男性) | |
非喫煙者 | 喫煙者 | |
飲まない | 88% | 12% |
日本酒1合未満 (1~149g/週) | 109% | 95% |
日本酒1~2合 (150~299g/週) | 91% | 223% |
日本酒2~3合 (300~499g/週) | 242% | 272% |
日本酒3合以上 (450g以上/週) | 370% | 541% |
※()内の数値は日本酒をエタノールに換算した数値です
表を見ると分かるように、1日あたり2合以上摂取している喫煙者は、飲酒関連のがん発生率が大幅に上昇。毎日2合以上の飲酒を続けている男性喫煙者は、がんを発生する可能性が高いため、1日の飲酒量を1合未満に抑えることをおすすめします。
参照元:(PDF)飲酒のがん全体の罹患に与える影響の大きさについて
「禁酒しなければいけないかな?」と心配になっているお酒好きの方もいらっしゃるかと思います。
がんを予防するには、何もお酒を全て辞める必要はありません。むしろ適量なお酒は心筋梗塞や脳梗塞のリスクを低減させる効果があると言われています。
目安としては1日当たりアルコール量に換算して約23g程度まで。ビールなら大瓶1本、日本酒なら1合、焼酎や泡盛なら1合の2/3程度、ワインならボトル1/3程度に抑えればがんのリスクを低減できます。
お酒はたしなむ程度に、ほろ酔いになる程度が良いということですね。
お酒を飲むと、アルコールを代謝するために肝臓をはじめとした臓器も働きっぱなしになって疲弊してしまいます。
毎日お酒を飲んでいると、内臓に負担をかけることになるので、よく言われるように「休肝日」を設けましょう。毎日お酒を飲む人であれば、週に1日は休肝日を設けたいものです。
また、がん予防には免疫力を高めることが大切です。どうしてもお酒を飲むと、ビタミンなどの栄養素が不足し、臓器も弱ってくるので免疫力が低下しがちになります。
免疫力を高める方法を取り入れることとして、サプリメントで手軽に摂取する方法もあります。このサイトでは、サプリメントに用いられている前立腺がんに効果が期待できる成分についても説明していますので、参考にしてみてはいかがでしょうか
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