前立腺がんを改善したい人のための情報サイト
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こちらのページでは前立腺がんの再発について解説しています。
再発とは、治療の効果によりがんがなくなったあと、再びがんが出現することをいいます。
治療を行って一時的に治っても、がん細胞が潜んでいて、それが再度症状を引き起こすのです。
一般的には症状・画像検査から再発が発見されることはまれで、PSA値の上昇から再発を発見します。
再発した時は治療した内容によって、治療方法が変わります。痛みなどの症状に対しては、緩和させる治療を行う事もあります。
PSA値は、前立腺がんの治療を行った後に定期的に測定するもの。治療後には0.1ng/mL未満に下がることが多いPSA値ですが、前立腺がんが再発すると再発のサインになります。「生化学的再発(SPA)」と呼ばれるもので、0.2ng/mLを超えると治療を再開します。治療方法は、手術療法や放射線療法など、再発前にどのような治療を行ったかによって変化。また画像検査や触診によって再発が確認できた場合は、「臨床的再発」になります。
前立腺がんの場合は「再燃」という言葉もよく使われています。この再燃も再発と同様に、目に見えないようながん細胞が潜んでいて、再びがんの症状を引き起こすことを指します。
前立腺がんでは男性ホルモンを抑えるホルモン治療が行われます。数年経ってホルモン治療の効果が薄れてきた状態は再燃、ホルモン治療で最初から十分に効果が得られないケースは不応がんと呼ばれます。
厚生労働省の研究チームによると、早期前立腺がんを摘出した患者のうち、2割の患者に前立腺がんが再発していることがわかりました。
前立腺がんの摘出後に、PSAの値が一定の基準を超え、がん細胞が増殖している「生化学的再発」と診断された人は25.3%にものぼります。
再発までの期間は1年以内が大多数ですが、中には4年後に発見されたというケースもありました。
前立腺がんは早期に摘出すれば命の危険は少ないですが、それでも目に見えないがん細胞が残っている場合があります。手術をして摘出したあとも、PSA検査や画像診断などでがんの再発や移転を継続的に確認する必要があるのです。
「一度切除したらから大丈夫」と油断していると、再発して他の部位に転移し、取り返しがつかないことになる場合も考えられます。
前立腺がんは再発率2割、切除してもがん細胞が残っているケースがあるということを頭に入れておきましょう。
国立がんセンターは、連携している全国の病院268施設で2011年にがんと診断された、およそ31万人分の情報を集計。2018年9月に、がん患者の3年後の生存率を初めて公表しました。
がん全体の3年生存率は71.3%と発表。膵臓がんが15.1%、肺がんが49.4%と低い中、前立腺がんの3年生存率は99.0%と高い数値が出ています。
がんセンターでは、2008~2009年にがんと診断された患者の5年生存率も公表。全体で65.8%の生存率でした。ただ必ずしもがんが原因というわけではなく、患者の半数を占める70歳以上では心臓病や糖尿病といった持病、事故などが多くの死因と推測されているそうです。
今回算出された3年生存率とこれまで算出されてきた5年生存率の数値は、似た傾向にあるとのこと。早期発見が難しい膵臓がんは3年後15.1%、5年後10.0%とどちらも低い結果でした。一方で、前立腺がんは3年後99.0%で5年後は98.4%と、どちらも高い数値が出ているそうです。
ただ、生存率で高い数値を出しているがんでも、再発してしまうと生存率は低くなってしまいます。しかし、遠隔転移のある前立腺がんの5年後の生存率はおよそ30%。他のがんと比べても高いと言われています。
かつて不治の病と言われていたがんですが、画像診断が進化していくことで早期発見に繋がっています。早い段階でがんが見つかることでより生存率が上がるのですが、がんの種類によってはステージが進むにつれて低下する率が大きくなるという状態。前立腺がんは生存率が高いからといって治療をおろそかにしたり体の異常を放置したりせず、病と向き合うことが大切です。
前立腺がんの再発率は2割程度。低いと思われる方もいるかもしれません。しかし、油断は禁物です。「自分は大丈夫」「再発なんてしない」と思い込み生活習慣をおろそかにしてしまうと、再発のリスクが高まる可能性も。
高齢化に伴って急増している前立腺がん。2020年には、男性のがん罹患率第2位に浮上することが確実視されているそうです。それほど罹患率が高まるということは、再発する患者も増加する可能性があるということ。
そうならないためには、前立腺がんを再発させないよう、予防に力を入れる必要があります。
前立腺がんの再発を予防するには、免疫力を上げることが大切です。手術でがんを取っても目に見えない微小ながんが残り、再発の原因となってしまう場合があります。しかし、免疫力を上げるとがん細胞があったとしても発症を防ぐことが可能となるのです。
日常で気を付けたいのは、食生活の改善や栄養素の補給、適度な運動など。生活習慣病の予防とほとんど同じなので、日々の生活に気を付けていれば再発のリスクを軽減させることができます。 乳製品や肉類の過剰摂取を控える、転移がないがんには大豆、進行性がんには緑茶など、イソフラボンやカテキンがリスクを低下させる働きを持つ可能性も。
ただ、毎日続けるのが大変という方もいるでしょう。その場合は健康食品やサプリメントをうまく取り入れることで、栄養素の補給をラクにできます。
このサイトでは、食生活改善や運動のほかにも、再発予防として行っておきたい禁煙や節酒についてまとめています。自分の生活習慣を見直して、前立腺がんの再発予防に繋げましょう。
参照元:九州大学医学部泌尿器科|トピックス|早期前立腺がん 摘出後2割再発
参照元:再発、転移とは|もしも、がんが再発したら [国立がん研究センター がん情報サービス]
参照元:前立腺がん 知っておきたい予備知識 がんの転移と再発|アステラス製薬|なるほど病気ガイド
参照元:アステラス製薬|前立腺がん
参照元:日本経済新聞|がん3年生存率71% 国立がんセンターが初集計
参照元:yomiDr.|がんの3年生存率を初公表…前立腺99%、膵臓は15%
参照元:Yahoo!ニュース|【Japan Data】3年生存率71%、がんサバイバーは増えている! : 胃がん・大腸がん、ステージ1は95%超