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前立腺とは

前立腺がんについて知りたいのであれば、まず前立腺について知っておく必要があります。

前立腺って何?

そもそも前立腺とは一体何なのでしょうか?まずは前立腺についてご説明します。

前立腺とは男性にある器官の1つで、膀胱や精のうの下辺りに存在します。大きさはくるみ程度のサイズで、重さも20g程度なので、体の器官としては非常に小さい部類になります。

尿道に近い「内腺」と外側の「外腺」の2つに別れていて、尿道や射精管が通っていて、生殖器と泌尿器という2つの働きをします。

ちなみに前立腺がんは外腺でできることが多く、この前立腺の細胞が異常に増殖する症状が見られます。

ちなみに、前立腺肥大症も同様に前立腺の細胞が異常増殖することで肥大し、それが尿道を圧迫することで残尿感や頻尿などの症状を引き起こすのです。

特に年齢を重ねると、女性ホルモンが減少して前立腺を成長させる男性ホルモン量が相対的に増えるので、前立腺が大きくなり、前立腺肥大症も起こりやすくなると考えられています。

前立腺は男性の身体のみに存在し、女性の身体には存在しません。ですから、前立腺がんや前立腺肥大症も、男性のみがかかる病気です。

前立腺の働き・役割

先程もご説明したように、前立腺には生殖器としての役割と、泌尿器としての役割という、2つの役割があります。

生殖器として、精液の成分である前立腺液を分泌する働きがあります。前立腺液には精子に栄養を与えるとともに、殺菌作用があって精子を守る働きがあります。

また、前立腺にある平滑筋が収縮することで、精子が尿道に入り、射精に至ります。

泌尿器としての役割は、すべてがはっきりと解明されているわけではありませんが、膀胱の出口の開閉の動きに関与しているのではないかと思われます。

前立腺の中に尿道が通っていて、先程もご説明したように前立腺がんや前立腺肥大となると排尿がスムーズに行われなくなるため、排尿に関係していると考えるのが自然です。