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MRI検査

前立腺がんや転移がないかを発見してくれるMRI検査について解説しています。

MRI検査とは?

MRIとは磁気共鳴画像法(Magnetic Resonance Imaging)の略語。磁気と電波を使って、様々な角度から撮影した人体の断面画像をもとに検査を行います。主に頭部や腹部、脊髄といった体の断面の撮影が可能。MRAという造影剤を使わずに血管の抽出が可能な方法や、MRCPという胆のうや胆管などを描き出す撮影法もできるため、全身の診断に効果が期待できます。

検査中は大きな音が発生しますが、痛みを伴うようなことはありません。また、X線を使用した撮影ではありませんので、被ばくの恐れもなく安心です。

MRI検査を受けるにあたって

検査を受けられない場合がある

MRI検査は強力な磁石を使用して行われるため、特定の条件によっては検査を受けられないことがあります。以下に条件を載せていますので、該当する方は事前に医師に相談するようにしましょう。

条件

  • 心臓にペースメーカーを装着している方
  • 人工内耳を入れている方
  • 妊娠中、または妊娠の可能性がある方
  • 閉所恐怖症や狭いところが極端に苦手な方
  • 人工関節や脳動脈クリッピングといった金属が体内に装着されている方
  • アートメイクや入れ墨といった体表磁性体のある方
  • 小児(けんさ)

MRIには単純検査と造影検査の2種類がある

単純検査は造影剤というMRIで撮影したときに観察しやすくなる薬を使わないで行う検査。造影検査は造影剤を使用して行う検査のことです。

検査内容によって食事制限あり

検査の種類や検査部位によっては、飲食の制限が必要になります。検査を受ける際には必ず守りましょう。

MRI検査の実際(流れ)

MRI検査を受ける際の実際の流れを解説しています。

  1. MRI室に入る前に金属的なものはすべて外します。この際、湿布やコンタクトレンズなども同様です。
  2. MRIの撮影台に横になり、撮影のポジショニングをしていきます。
  3. 筒状になっている磁石のトンネルの中に、ゆっくりと撮影台を検査位置まで移動させます。トンネルの中は狭くて若干暗いので、不快な気分になった場合にはすぐに担当者に声をかけましょう。
  4. 撮影中はカンカン、トントンといった大きな音がしますが、動かず横になっていましょう。撮影の部位によっては「息を吸って止めてください」といった指示がでることがあります。また、撮影中は連絡用のブザーを持つことになり、途中で不快な気分になった場合でも連絡可能です。
  5. 撮影台が磁石のトンネルの外へゆっくり移動し、撮影台から降りると撮影終了です。