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超音波(エコー)検査

前立腺がんを発見してくれる検査である超音波検査について解説します。

超音波検査とは?

超音波検査とは体に超音波を当て、体内の構造を調べる検査です。プローブと呼ばれる超音波を発する機器を直接肌に当て、超音波の反射を画像化することで体内のチェックを可能にしています。

使われている超音波は人に悪影響をもたらさないので、全身のあらゆる部位で使用可能。検査内容はリアルタイムで確認できるので、心臓のように常に動き続けている臓器の検査にも適しています。

使用しているのは超音波のみなのでX線のように被ばくするといった心配がなく、検査時の痛みも発生しません。

超音波検査の主な検査部位

超音波で検査が行われる主な部位は以下のようになっています。

腹部(上腹部) 肝臓、腎臓、胆のう、ひ臓、すい臓など
腹部(下腹部) 膀胱、子宮、卵巣、前立腺など
乳房 乳房、乳腺組織など
心臓 心臓、心臓の壁(心筋)の厚さや動き、弁の状態など
血管 頸動脈、下肢動静脈など
表在・軟部 甲状腺、軟部組織(表皮、脂肪層内、筋層内など)

超音波検査の準備と注意点

正確な検査結果を得るために、食事制限が必要になる部位もあります。検査する部位によっても内容が変わるため、事前に内容を把握したうえで検査に臨みましょう。

食事制限が必要な場合(上腹部、下腹部の検査)

  • 検査が午前に行われる場合、検査当日の朝は食べ物・飲み物を口にするのはNGです。
  • 検査が午後に行われる場合、昼食を食べないようにしましょう。

膀胱に尿を貯める必要がある場合(下腹部)

  • 下腹部の検査をする場合は検査前に排尿はせず、できるだけ尿が溜まっている状態にしておきましょう。

超音波検査で使用する超音波について

超音波とは?

超音波検査で使われている超音波の周波数は2.5MHz(2,500,000Hz)~13.0MHz(13,000,000Hz)。周波数が高い超音波は画像の解像度が高くなり詳細な情報を得ることができますが、体の深部までは伝わりづらくなるデメリットも。

超音波は液体の中では伝わりやすいのですが、空気中では伝わりにくく、固体にあたると反射するという性質があります。肺や胃といった内部に空気がある臓器や、骨などの固い部位は表面で反射してしまうため、内部を詳しく検査することは困難です。

超音波とは人が聞き取れない音のことです。人が聞き取れる音の周波数は通常、20Hz~20kHz(20,000Hz)。周波数は数値が大きいほど高い音をあらわしています。人が聞き取れない20kHz(20,000Hz)以上の音を超音波と呼ぶのです。