前立腺がんになりやすい原因

こちらのカテゴリーでは前立腺がんの原因や、なるリスクが高い人の特徴について解説しています。

前立腺がん対策には原因の把握と早めの検査が必須

前立腺がんのリスクが高くなる原因は「食生活」「男性ホルモン」「遺伝」です。また、前立腺がんの合併症として「前立腺肥大症」という疾患もあります。

「まだ若いから」「俺に限って」という思い込みは禁物。いずれかに心当たりがある方は、まず病院で検査を受けて、早期発見・予防に努めましょう。

アメリカやヨーロッパでは特に前立腺がんの発症率が高いです。その理由は動物性脂肪酸が多い食生活。乳製品や肉など、脂質が多い食べ物の摂取量と前立腺がんのリスクには関連性があると、多くの研究でわかっています。

動物性脂肪酸の過剰摂取は他にも肥満や生活習慣病などの原因にもつながるので、まずは日頃の食生活を見直してみましょう。

前立腺がんは男性ホルモンの働きで前立腺の細胞が異常に多くなることが原因とされています。

特に歳をとると体内の女性ホルモンの量が少なくなり、相対的に男性ホルモンが多くなった結果、前立腺がんの発症率が高くなるのです。

残念ながら前立腺がんは遺伝と関係があります。近親者に前立腺がんの患者がいる人は、いない人よりも発症率に有意な差があるという研究結果も出ています。

もちろん、親が前立腺がんだったからといって必ず前立腺がんになるわけではありませんが、それでも検査などは入念に行ってください。

前立腺がんの合併症として多いのが前立腺肥大症です。前立腺肥大症だからといって、必ずしも前立腺がんになるわけではありませんが、前立腺がんが前立腺肥大を引き起こすことはあります。

「おしっこの出が悪い」「残尿感がある」という自覚症状がある方は、まず前立腺がんのリスクを診断するPSA検査を受けてみることをおすすめします。

肺がんや肝臓がんのリスクを高めてしまうタバコとお酒。喫煙や飲酒は肺がんや肝臓がんだけではなく、前立腺がんにも大きく影響しています。タバコやお酒には、前立腺がんが発症するリスクを高める男性ホルモンを分泌する作用があるため、前立腺がんになりやすくなったり、発症したがんが進行したりしてしまうのです。

前立腺がんのリスクを下げるためには、飲酒する量を抑えて休肝日を作りましょう。タバコも体に悪影響を及ぼすので、禁煙すると良いですよ。ここでは、国立がん研究センターとアメリカの症例対照研究が発表した喫煙・飲酒と前立腺がんの関係性について詳しく紹介しています。

50歳を超えると長時間の自転車運転が前立腺がんのリスクを高めてしまうそうです。英国ロンドン大学が約5,000人を対象に1年間、医師による診断のもと男性機能とサイクリングの関係性の調査をしたところ、自転車と前立腺がんの関係性が判明しました。

また、長時間の自転車運転は前立腺がん以外にも病気のリスクがあります。アメリカの労働安全衛生研究機関が、EDの原因である男性器への血行が悪化することを調査で明らかにしました。ここでは、大学や労働安全衛生研究機関の調査データをもとに、わかりやすく詳細をまとめています。